抜歯即時荷重インプラントで全顎的な噛み合わせを改善した症例
抜歯即時荷重インプラントで全顎的な噛み合わせを改善した症例
こちらの患者さまは、よく噛めないとの主訴で来院されました。
過去に治療している箇所が多く、かぶせ物の内部で虫歯が進行していたり、歯周病によって歯茎が下がっていたりと全体的に問題が多い状態でした。患者さまと相談し、保存不可能な歯を抜歯してインプラントで全顎的な咬み合わせを回復する計画と立てました。
顎骨は必要量残っていたため、抜歯と同時にインプラントを埋入し、当日に仮歯まで装着する抜歯即時荷重インプラントを選択しました。
抜歯即時荷重インプラントの実施
保存不可能な歯を抜歯し、シミュレーション通りの位置へインプラントを埋入した後、予め製作しておいた固定式の仮歯を装着しました。
最後方の臼歯部は重度歯周病だったため、ソケットリフトを行い、ティッシュレベルインプラント(インプラントの土台が歯茎の上に出るタイプ)を埋入しました。
仮歯について
こちらが当日に装着した固定式の仮歯です。顔貌とのバランス、見た目と機能を考えた仮歯になっています。
製作した最終的な上部構造(人工歯)の装着
固定式の仮歯を3ヵ月以上使用していただき、よく噛めるか、食べ物が流れるか、歯磨きはしやすいかなどを確認した後、最終的なジルコニアの上部構造へ変更しました。
治療完了
最終的なジルコニアの上部構造へ変更した後、全体的な咬み合わせを調整して治療完了となりました。
性別・年齢 | 50代 男性 |
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治療期間 | 1年 |
来院回数 | 20回 |
治療費 | 7,645,000円(税込) |
リスク・注意点 | ・上部構造が割れる可能性があります。 ・汚れが溜まるとインプラント周囲の骨吸収が起こる可能性があります。 ・3ヵ月に一度のメンテナンスが必要です。 ・噛む力のコントロールが必要です。 |